1日目

木曜
3時前に家を出る。家を出てすぐの通りのマンションで男女がちちくりあっていてその場にでくわしてしまった。気まずいまま通り過ぎる。自転車をおいて、ipodで音楽をききながら歩いていると、今度はラブホテルの少し前でタクシーから男女がおりてきて、女の人のほうがしきりにラブホテルのほうへ誘っている。一度はラブホテルの通りにはいったが、すぐでてきて、自動販売機で飲み物をかいはじめた。そのためまた横をとおることになり、後ろからその一部始終をみていたためこれまたきまずかった。ジョギング開始。今日は行きに音楽をきいていたので、その流れではじめから音楽をきいて走る。風もここちよく非常にきもちがよかった。6キロ地点で変化がほしくなり、97年最初の爆笑問題のラジオをきく。ラジオは楽しんだが、じょじょに疲れがでてくる。最後の1キロはとても辛いものだった。走りおえて土手から道路へでるみちへ、草むらにホームレスらしきひとが座りこんでいる、できるだけ目をあわせないようにして通り過ぎようとしたら、「兄ちゃん、兄ちゃん」と呼びかけられている気がした。おそるおそるイヤホンをとるとやはりこっちに話しかけてきていた。お金でもせびられるのかなとおもい、そばへちかづく。すると時間をきかれた、その老人も腕時計をはめているようだったが5時前だとこたえる。続けて、一晩かけて土手の脇道を往復したという話をきかされる。誰かと勝負をしていたが、相手が自転車にのっていったらしく、そのことについてえらく怒っていた。「大丈夫?」「ごめんね」とこちらをきづかってくれたので、悪い人ではないようだった。一通り話をきいてその場を去る、はじめてのできごとだったので頭がすこしパニックになる。少し歩いてからふりかえると、その老人が同じ方向に歩いていてきていた、こわくなり遠くの信号へととっさへむきをかえ、逃げる。帰り道は、爆笑問題の続き。