一日目

雨上がりのラジオをききながらデスクトップのカスタマイズ。2時40分ごろ、ゴミをつめた袋とペットボトルをもって家を出る。外に出ると思いのほか寒く、手袋をしなかったことを後悔する。いつものゴミ置き場のところにつくタイミングでその軒先の家の人が帰宅した。なんでよりによってこういう日に。ありえないタイミングをうらむ。少しさきにいったところのゴミ捨て場にそっと置く。金曜は「資源ごみ」の日でちょっとした罪悪感。しばらく自転車をこいでいると、すぐ近くで「ざけんなこのやろう!」という怒声がきこえる。一瞬あたまが真っ白になって、すくんでしまった。曲がり角ででくわしたらとおもうが周りをみわたしても誰もいなかったので、そのまま立ち去る。怖かった。また少し先、とおくの信号が青い。どうせ赤くなるだろうとおもっているとまだ青い。これならいけると自転車をはやくこいだ途端に、青が点滅。ありえないタイミング。結局、赤信号にもかかわらずつっきった。自転車をおいて歩いて土手へ。途中、警察の面接のことをあれこれ考えていると、前から自転車にのった警察官が。もう「ありえない」とか思うのも面倒。すぐ先の信号がかわりそうだったので急に駆け出す、このタイミングで急に走ったら警察官が不審がるだろうなとおもいつつ。土手へついてipodをとりだすが、勝手に放電してしまっていてバッテリーが残り1。ジョギング開始。カーボーイは関心クイズなど。風が強く冷たい。両手を長袖にかくして走るようにした。あまりからだの調子はすぐれなかったが、体を振ることを意識して走った。2キロ過ぎ、トンネルをくぐったあたりで、突然若者の叫び声が。一瞬すくんだが、よくみたら河原のところに若者が座っている。なんとなく恐怖感をおぼえて、ジョギングピッチをあげて体力があるようによそおう。その場所はすぐ折り返しとなるため、時間をおかず若者のそばを走らなければいけない。しかし二度目に通り過ぎるとき、若者の群れのなかに女のひとの声がきこえたので、多分因縁つけられるようなことはないなと安心。それでも走るピッチはいつもの1.5倍ぐらい、若者も俺をみてなんか喋ってるようにかんじた。若者の前をとおりすぎて、しばらくしても後ろからサッサとついてくるような音がして不安になる。結局気のせいだった。音楽へかえる、モーニング娘、キテレツ、にんげんっていいな、ミニモニ、泉谷しげるクレイジーキャッツ、京都慕情など。5キロ過ぎのところで、いつものおじさんと挨拶をかわす。といっても会釈しかできないが。ここぐらいになると走りにからだがのってきて、無理なくジョギングができるようになっていた。6キロ過ぎ、急に前のほうに気配をかんじ、誰かいるのかなとおもったら野良犬。こわくて横をとおりぬけようとしたが、犬もこちらへとついてくる。二度目の折り返しについて、ふりむくと犬はいなかった。安心してはしりだすと、前方のほうから犬がやってくる。怖くなってわき道にそれようとしたところ、縄につまづいて思い切りころんだ。幸いIPODは無事だが、そこらじゅう痛い。犬は結局こっちへはよらずに通り過ぎた。よくみると捨て犬っぽく、生気もない、なんだかかわいそうにおもえた。8キロ走りきる。帰り、なんとなく交番の前の指名手配の写真をみて、死刑制度などについて考えながら帰った。