一日目

巨人戦をみおわってベッドによこになりそのまま寝る。巨人戦の結果がよっぽど気になったのか、夢の中で中日がホームランをうつ。11時前に起きて、ネットで結果をしらべると中日が4−1で負けていてがっくしする。たかじんの番組をしばらくみたあと、ネットで時間をつぶす。地理の国の暗記など。今日から新型のイヤホンをつかうので、事前に試着してみると、長さがジョギングのときの手の位置にちょうどいい。12時45分ごろ、イヤホンとラジオをもって家を出る。自転車で道路にとつぜんでたところ、ちょうどカップルの自転車とすれちがい、むこうの男が驚いている様子。恥ずかしくなってさっさと走り去ろうとしたところ、今度は前方から警察官がやってきた。絶対に盗難自転車のチェックをされるとおもい、思わず警察官の顔をみてしまう。目が合った気がしたが何もなかった。土手へついて坂を上がったところ、道をふさぐようにチンピラ三人がバイクをかこんで立ち話をしている。怖かったが経験上なにもしてこないだろうというのは分かっていたので、小便をしてラジオを隠してから、平静を装ってその横を通っていった。暴走族のような連中で、横を通っただけでタバコ臭かった。むこうも一瞬こっちをみた様子だが、因縁をつけられるようなことはなかった。ジョギング開始。カーボーイはすでにはじまっていて地震や雷のことをはなしていた。2日休んだおかげで体調はかなりよく、体が軽かった。また今日はこの夏いちばんというほど涼しく、これも気持ちよかった。走り出してすぐのところ、早速若者の塊をとおることになる。5,6人の塊。グラウンドじゃなくわざわざアスファルトの道のうえに座り込んでいる。反対側へよけてさっさと走り去る。二組もかわしたのでだいぶ余裕がでてきてしばらく走ると、今度は大型花火を鳴らしている連中がいた。グラウンドと道路側にわかれて、交互に打ち合っている様子で、その真ん中を通り抜けることになった。あきらかに今までの連中とは異質で、はじめての恐怖をかんじる。通過しているときは無事だったが、走り抜けた途端、こっちを威嚇するような花火連発。びびらないように装ってはしりぬけたが、いつ火傷をおってもおかしくないという身の危険を感じた。カーボーイどころじゃなかった。遠ざかってようやくラジオのボリュームをあげると向田邦子の話をしている。しかし、帰りもとおるのかとおもうと心配で仕方ない。2キロ手前、土手の下り道と合流する地点にさしかかったところ、今度はすぐ近くで野良犬らしき犬がこっちを吠えている。暗がりでよくみえなかったが、倒れこんだ人のすぐそばにたって、こっちに吠えているように見えた。いつむかってきて噛まれてもおかしくない状況だったので、恐ろしくて仕方ない。竦みあがりながら、ピッチをあげて走りぬけた。これらのことで精神的にまいってしまって、折り返しへつくまで相当へこんでいた。カーボーイはちょうどCD田中SP。ここで帰りみちのことをかんがえて、2キロ−3キロ地点を往復することにする。帳尻をあわせるため、3キロの往復地点を長めにとることにした。いつもはいかない場所まで走ったので、多少気持ちがはれた。往復してあとはスタート地点へもどるだけになったところで、やはり犬がこわかったので土手の上にあがり、坂道から遠ざかることにした。上から見下ろすと犬はいなかったので、下の道へ降りる。今度は前方からいようなライトの点滅がちかづいてくるのに気付くが、これはただの爺さんののった自転車のライトだった。最後の1キロ、例の花火の若者の場所がある。近づくとまだ若者がいるのにきづく。安全をきして上段へのぼって走る。すると、道路側になにかから逃げて走るような若者の姿がみえた。もう何がなんだかわからない。結局このままスタート地点までもどって8キロ。いろいろなことに気疲れしたが、肉体的な疲れはなく、ここちいいぐらいだった。