一日目

オウムの浅原が後ろむきにとんで自爆をはかるという怖い夢をみて、0時過ぎにおきる。あんまりこわかったので、しばらくボーっとなっていた。2時過ぎにジョギングの支度。小銭をさがすが100円しかなかった。ipodをもち家を出る。寒い。ここ数週間かんじたことないほどの身を切る寒さ。手先をトレーナーのすそにいれたまま。日曜夜のいやな静かさ、真っ暗でさびしい。自転車をおいて歩くが、寒さで音楽をきく余裕がなかった。交番前、警察がいなかったので久々に赤信号をわたってしまう。土手への道で、工事をしていた、ものすごいやな気分になる。寝起きの頭にめくりあげたズボン、この格好であの強い照明のしたオジサンに誘導されて歩くのはすごい神経をつかい、ストレスになる。うつむいて何も考えないようにしてとおりすぎる。土手につく。寒さが尋常じゃない。ipodでプレイリストから中島みゆきを選ぶ。命の別名、じっくり聞く状態でもなかったので、また世情をきいた。新たにいれたNEW!のプレイリストから、サザンの98年ツアーの音源をきく。走りにはずみがついた。前半3キロ、冷たい向かい風だったが、折り返してからは、無風。体があたたまる。アコースティックビートルズ、ディランのベースメントテープのアウトテイク、trfなど。trfは長い間いい具合にきかずにねかせていたので、すごく新鮮だった、94〜5年の雰囲気がなつかしい。1−2キロを往復し、8キロ走った。えらいもので走り終えた帰りみちは寒さをほとんどかんじない。ほどよい充実感で土手からでようとしたところ、交差点前にみなれぬポスターがはってあり、読むと飼い犬が逃げたという内容だった。報奨金などそういうのはなかった。帰り道、また工事現場、うつむいて通り過ぎる。