二日目

二日目
8時30分ごろに家を出る。土手につく。いざ走ろうと準備をしていると、進行方向から喧嘩の怒声のような、ただならぬ叫び声がきこえる。下を走るのが怖くなり、上段をはしる。多分、なにか部活の練習だろうとおもいつつも、不安と期待で胸が高まる。しばらくはしってその声の元についた、すると階段の中腹で、二人が一緒になってなれない口調で政治がだめだ、馬鹿にするなと叫んでいた。本物のアレだったので、とたんに身震いをおぼえ、逃げるようにしてそこから離れた。シャッフルをしても、どの音楽も既聴感があって面白くない。今日はナイナイのラジオをきくことにした、2004年のオリンピック開催前のパラグアイ戦の放送。リアルタイムでもきいていたので、なんとなく覚えていた。今日ぐらいは調子がのるかなとおもって、はじめから意識して上半身をふって、リズムにのせるようにはしる。しかし、ただただ肺が苦しくなって、足も重い。5キロあたりまで、調子がでず、一歩一歩が苦しかった。ここで音楽にきりかえる。そこからは音楽をきくというよりも、何故かいかりや長介のことを思い、いろいろこみあげるものをかみしめながら走る。すると、さっきまでがうそのように調子にのった。帰りは例の二人はいなかった。8キロ。帰り、また通路で道路をやっている、目があったとたん誘導される。プロコフィエフ交響曲、曲想やメロディがつかめてきた。