1日目

ふと起きてテレビをつけると「コマネチ数学科」が放送されていた。1時前に家を出てナイナイのANNをききながら走るつもりだったので、予定がくるう。頭がまだボーっとする中、ラジオをとりだして家を出る。ここのところニッポン放送の受信感度が悪く、携帯ラジオをどの方向にかたむけてもノイズがぬけない。自転車ですこしはしると、ウーっと消防車がうなりをあげて走っているのが遠くにきこえた。マイクでも通行中の車にたいして強い調子でよびかけており、一瞬怖くなる。自転車をおいて土手へ。おなかがパンパンにはる感じと、満腹感がある。これから走るのには最悪のコンディション。そのうえ、交番にさしかかるところでウンコがしたくなった。戻ることもかんがえたが、結局そのまま土手へ。夏休みもおわり、人もいなくなった様子。が、グラウンドに工事用のトラックが停車していたり、鉄の骨組みがくんであったり、いつもと様子がちがう。とりあえずipodの音楽でジョギング開始。走っていると、土手一面にパイプ椅子がならべられていたり、下の道へつうじる通路に「これより下立ち入るべからず」という立て札がたててあったり、異様な光景だった。サーカスでもくるのかと本気でおもうが、よくよく考えたら震災にそなえた避難訓練があるのだとわかった。花火大会と肩を並べる大規模な工事だった。事前の体調の悪さからは考えられないぐらい、ジョギングはそつなくはしれた。とくに快調というわけでもなく、身体自体は重い。しかし、疲れがこないし、痛みもないし、呼吸も苦しくない。そのため、淡々と走れた。3キロ地点、休むほど疲れていなかったのでそのまま走る。桑田の曲をきいていると、突然右耳のイヤホンが聞き取りづらくなった、どうやら汗がイヤホンの穴にはいったらしい。必死にイヤホンの穴に息をふいたり吸ったりして改善をこころみるが、うまくいかず、しばらく左の音量だけ大きい状態で走る。6キロ地点でも休みなく走って折り返すが、7キロ地点についてようやく休む。ここで爆笑問題カーボーイにかえた。8キロ、最初のペースのまま走りきり、疲労はない。気温は低く、もう秋の気配。